「で、出たっ。バスタオルっ!」



流川のお決まりバスタオル姿に、服を脱ぐ手が止まる。



「またか。何でいつもバスタオルに過剰反応するんだお前は」


「だだだ、だってっ」



流川との出会いも、バスタオルから始まったようなもんだし。


その姿を見ると……妙に意識しちゃって。



「ふ、服を着てくださいっ」


「なんでだよ」


「め、目のやり場に困るのっ」


「スケベだな。オトコか、お前は」


「なっ!」


「別にいーだろ。どうせすぐにハダカになるんだから」


「……は、はだ、か」


「お前もな」



ぼぼぼっ///



「そ、そんなあからさまに……」


「リボン、付けたんだ?」


「へ? あ、ああ、これ?」


「それ、ケーキ箱のリボンだろ」


「うん。これしかなくって」


「お前がケーキってことか」


「い、いや、そういう意味じゃなくって」


「ま、付けただけ上出来だ」



もじもじしている私の前に立った流川は、


片手で私を引き寄せてから。



「じゃ、遠慮なくいただくぞ?」



プレゼントの箱を開けるときみたいに、


ちょんまげに付いたリボンをシュルッと解いた。