「あとは……っと。そうだ、下着」



持って来てある全部を引っ張り出して床に並べてみる。


って言っても、間に合わせで持ってきたものだから上下でちゃんと揃ってるものが少なくて。


その中でカワイイものを選ぼうとすると、


ブルーか白のどっちかしかない。



「流川、ピンクが好きそうだったんだよね……」



温泉旅行でそんな感じのこと言ってたし。


ショッキングピンクの麻紀下着は却下気味だったけど。



「う~ん……」



持ってきていないものは仕方ない。


ブルーか、白か。


選ぶとすれば、ここは白でしょう。



「生クリームの代わり~♪ なんちゃって」



自分で言って、



「……超恥ずかしい……」



ふわふわのレース付きだから、実際、そう見えなくもないんだけど。


気合い入り過ぎ?



「ま、まあいいや」



そんなことをしてるうちに、カラダが冷えてきちゃって。


Tシャツ一枚、その上にロンT、カーディガン、パーカー……


着こんでいくうちにモコモコになってしまった。



「こ、これじゃ色気も何もないな」



せめてロンT止まりにしておこうと脱ぎかけると、


カチャッとドアが開いて、流川が入ってきた。