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「いっ、一丁上がりましたっ!」



バスルームから出てリビングの流川に声をかけると、



「遅ぇよ」



待ちくたびれた感じで流川が言った。



「1時間以上も入りやがって」


「だ、だって、キレイにしなきゃと思って」


「そんなに汚れてんのか、お前のカラダは」


「だっ! そんなことないよ。ちゃんと毎日入ってたもん」


「ホントか? じゃあ、どこ触ってもキレイだってことだな?」



私のそばまで歩いてきた流川は、


ふふんと笑って、私の頭に手をのせた。



「どうなんだ?」


「ど、どうなんだって……」


「ん?」


「き、キレ、イ……、でし!」


「ふっ。お前、いっつも緊張しっぱなしだよな」



……あのね……誰のせいだと思ってんの?



「と、とにかく、キレイにしたからねっ! 体型に文句言われたとしたって、そこはどうにもなんないからねっ」


「んなの分かってるわ。アホ」



私の言葉に笑った流川は、



「オレの部屋で待ってろ。リボンでも付けてな」



そう言って、バスルームに向かった。