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「じゃあね、ちんちくりん。ナオちゃんのお相手、しっかり務めなさい」



オネエマンの言葉を最後に、玄関の扉はパタンと閉まった。



「やっと静かになった……」


「しかしスゴイ有様だな、この部屋」


「手伝ってから帰ってくれればよかったのにね」


「あの様子じゃ無理だろ。全員べろべろだしな」


「そだね。仕方ない。がんばって片づけますか」



私がお皿を運び始めると、流川も手伝ってくれた。



「でもびっくりしたなぁ。光太くんに香穂ちゃんまで来るとは思わなかったから。しかも麻紀たちまで」


「ありがたいと言えばありがたいだろ。みんなお前のこと心配して来てくれたんだからな」


「そだね。てか、1番びっくりしたのはオネエマンの登場シーンなんだけど」


「ああ、そうだな」



と言った流川は、空き缶を手にしながら何となくニヤニヤしている。



「……あやしい」


「なにが」


「流川さ、お化けの居場所分かってるとか言ってたよね?」


「言ったか?」


「言ったよ。オネエマンもさ、元はと言えばアンタのせいでベランダに出されたんだからとかって私にくってかかってたじゃん」


「そうだっけ?」


「そうだって」



流川、何か知ってるんだ、絶対。


とぼけながらもまだニヤニヤしてるもん、顔。