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「ふぇ~……疲れたぁ……」



2日間フル稼働のカラダはさすがにぐったり。


昼も夜も何も食べていないのに、食欲もわいてこない。



それでも一応クリスマスだし、冷蔵庫にしまっておいたぐちゃぐちゃのケーキをちょっとだけ口にした。



「もう10時かぁ」



明日のバイトはお昼からなんだよね。


早めに寝ておかないと起きれそうにないな。



「そうだ。カエル探し、どうしよう……」



ポキポキと鳴る肩を回しながら窓際に立った私は、街を見下ろしてつぶやいた。



午前中、1時間くらいはできるかな。


バイトが終わるのが5時だから、その後はお店も閉まっちゃうだろうし。



「カエル。ごめんね」



この街のどこかにいるんだよね。


たぶん、ビニール袋に入れられて窮屈そうに。



ガス爆発で汚れちゃったカエルを放っておいたのは私。


そのうえ流川に枕にされたり、私にびしょびしょにされたり。


クリーニングに出そうとしてくれた香穂ちゃんを責めることなんて出来ないよね。



自業自得。


探してあげるのが麻紀のいう里親である私の役目だ。


うん。