「んんんっ……」



や、やめてっ。



「くすぐっ……たいっ」



っていうか、



「る、流川っ、やだ……」



……だめ。チカラが抜けちゃう。



「んん、ん……っ」


「それ……、どっちだ?」


「ふ……え?」


「くすぐったがってるのか、」


「……んっ……」


「気持ちイイのか、……どっちだよ」



耳元で悪戯をする流川に、



「く、くすぐったいのっ」



反抗すると。



「ふーん。じゃあ、マッサージしてもらうか」


「は……、は?」



私を起き上がらせてから自分はうつぶせになって。



「30分プラス5分。しっかり揉めよ」




┗(|| ̄□ ̄||;;)┛ガーン!!




な……なんなの? この、前フリっ!


マッサージに必要ないでしょって!



「青アザ残してやるからねっ」


「お前のチカラでそんなの残るかってーの」


「もうっ!」



腰に手をのせて、ぐぐっと押すと、



「んっ……」



だーーーっ!!


そのなまめかしい声はなにっ。


しかも散々見惚れていた背中が目の前にあるんですけどっ。



「な……」


「んっ……」


「なま……」


「……くっ……」


「……生殺し……」



35分マッサージした腕はパンパンで。



「ふぇぇ……」



隣にゴロっと横になると。



「よし、寝るか」


「ふぇぇ……え?」



起き上がった流川は、しっかりと服を着てから再び横になった。