「ほ……はへ……」



光太くんが真っ赤な顔で見ている。


その顔を見たら、我に返った私の頬も赤く染まった。



「こ、光太くん……その……」



放心状態で立ち尽くしてる光太くんに言葉をかけると、



「か、カッコイイ……」



ぼそっとつぶやいた光太くんは。



「流川さん、カッコいいですっ!」



赤い顔のまま流川に向かって大声を上げた。


何か……、目がハートになってますけど。



「で、弟子にしてくださいっ!」


「あ?」


「オレ、流川さんについていきますっ!」


「……何言ってんだ突然」


「このたびの不祥事、ホントにすみませんでしたっ!」


「……」



あ然としてる私に、



「唯衣さん、オレ、イイ恋しますから」


「え?」


「でも、まだ好きですけど。あ、すみません。

こんなの見せられてもまだ好きですけど。あ、すみません。

流川さんも、好きです。あ、すみません」



「……」



興奮でおかしくなってるみたい。



「はあ……バカみたい。やってらんない」



その隣で、香穂ちゃんが口を開いた。