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窓際の大きなツリー。


テーブルの上には、キラキラ宝石みたいに輝くシャンパン。




明かりの落とされた部屋は、ツリーが放つブルーの光に包まれて。


シャン、シャン、シャン……と、クリスマスソングが小さな音で流れている。



2人で並んで座るソファで。


隣から聞こえる、静かな息づかい。


かすかに触れる、カラダの温度。



どうしよう……


めちゃくちゃ緊張する……。



だって、今夜はたぶん……


私と流川の初めての夜になるから。



「えっと……。シャンパンでも飲もうかな」



グラスに手を伸ばすと。



「待てよ」



突然、腕をつかまれて。



「……な、に?」



びっくりして顔を上げると、


私を見おろしているまっすぐな視線に射抜かれた。