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「はぁ……」



この部屋はたぶん、私のため息だけで満ちている。


どんより重くて陰湿。


負の空気でいっぱい。



「痛たた……」



熱は下がったけれど、まだカラダのどこかが痛い。


寝すぎたから、腰とか。


寝違えたから、首とか。


もっと、奥の方も。



締め切ったままだった窓を全開にすると、夜の冷たい空気が髪を揺らした。


ちょっとの間ガマンして、顔に風を当ててみる。



肺いっぱいに空気を吸い込んで一気に吐き出すと、


目の前の黒が一瞬だけ淡く白くにごった。



そこに、捨てたいもの全部、出ちゃってればいいのに。


そう願っても、カラダの奥の痛みは消えてくれない。



「はぁ……」



またため息が出た。



閉めた窓に、その痕はいつまでも残った。