「絶対そんなことないからっ」



事実だったら困りますっ!


だったら私は流川のなんなのって話!



「そーかなぁ」


「そーだって。忙しいだけ。私も流川も一緒にいれる時間が取れないだけ」


「ふ~ん、そっか。そうかそうか。ふ~ん」



着替えを終えた麻紀は、ロッカーをバタンとしめて振り返った。


半月形の目は、いつものキレイなアーモンド形に戻っている。



「唯衣、ご飯食べてく? どうせ今日も流川直人と会ったりしないんでしょ?」


「どうせって。……確かに会わないけどさ。でも今日はパス。3日後に提出のレポート頑張らないと」


「そっか。じゃあ、帰ろっか」


「うん」