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「流川さん、これ、お土産です」



やって来た香穂ちゃんが差し出したのは、


お父さんが送ってくれたお饅頭らしい。



「いっぱい送ってきたんです。友達にも配れって言って。

まだたくさん余ってて。一人じゃ食べきれないから持ってきちゃいました」



「ありがとう」


「唯衣さんもどうですか? けっこう美味しいんですよ」


「う、うん。ありがと」



唯衣さんも、か。


どうせ私はついでなんでしょ。



差し出されたお饅頭を手に取ってかじりながら、


ニコニコとお茶をいれる香穂ちゃんを上目づかいで見る私。



それ、私の仕事なんだけど。


こんな時は本気で家政婦の気持ちになってる自分。



流川も流川だよ。


なんにも言わないで美味しそうにお饅頭食べちゃってさ。


ま、たしかに美味しいけどこれ。