「風呂場で寝る気だったのかお前は。なげぇよ」



パジャマでリビングに戻った私に、あきれた声が飛んできた。



「ひ、冷えてたんだもん」


「髪、ちゃんと乾かせよ」


「う、うん」



流川がバスルームに入ったのを確認した私は、


ソファで寝ていたカエルにダイブして、ぼすぼすぼすっとお腹におでこを打ちつけた。



「ぎゃーー、カエル、どうしようっ」



もちろん返事なんてしないカエルは、痛くもかゆくもない顔で笑ってる。



ひとしきりそうやって暴れていたら、



「な、なんか疲れた……」



緊張と妙な興奮でぐったり。



今頃気づいたけど、リビングには静かな音楽が流れていて。


カエルを抱いてうつぶせたまま夜景を眺めていたら。




「……い」



………ZZ



「……ぉい」



……?



「おいっ」



「???」



「起きろって」



いつの間にか、眠ってたらしい……。