「いつまで入ってんだよ」


「ぬおぁーーーっ!!」



なかなか出てこない私を心配したのかそれとも不審に思ったのか、ドアの向こうで流川の声がして。


思わず絶叫してしまった私。



「……なんの悲鳴だ、それ」


「な、なんでもないっ!」


「ぶっ倒れてんじゃねーだろうな」


「ち、違うから! は、入ってこないでよ!」


「……いいから早く出ろ。オレも冷えてんだから」


「わかった!」



流川の気配が消えたのを確認してからバスタブを出て。


鏡に映る自分の全身を思わずチェック。



「な、なんか……太ったかも……」



マズイ。


これじゃ確実に……胸より腹が出てるとか言われそう……。



って!



なんで私の頭の中、


ヤルこと前提なわけ?



麻紀の変態が移った……。



「こ、今夜は速攻で寝よう」



ダイエットしてからじゃないと、ムリ。



流川がお風呂に入ってるあいだに寝ちゃおうっと。


流川、寝込みは襲ってこない人だし。