お姉ちゃんは失礼な西紀さんとどっかに行った



「…なんなの…まったく」



周りの異様な雰囲気とテンションに取り残された



「いてぇよ!離せ!西紀っ!」



「優妃と同じ年齢くらいだろ、挨拶しろ」



西紀さんは、誰か男の人を連れてきた



「はぁ!!?なんで、俺がっ!」



「じゃ、」



男の人をあたしの近くに突き飛ばした



「いってぇっ!」



男の人は、体を起こした



「!!!!」



思わず見とれた


明るい茶色い髪に、モデルのように調った顔…



カッコいい…



「大丈夫?」



あたしは、男の人に触ろうとした



「触んな!」



ビクッ



いきなり叫ばれたあたしは肩を揺らした



「…っ、人があなたを心配してるの!!答えて、大丈夫なの?」



すると、男の人はあたしを見た



ドキンと心臓が跳ねる



「…こんなの何でもねぇから、」



胸をなで下ろしたあたし



ズイっとあたしに近付いた男の人



「…あんたの姉のほうが可愛い……」



ムカァ!



…確かに、お姉ちゃんのほうが可愛いけど、


それは言わなくてイイはずでしょ!!!!



「悪かったわね!可愛くなくて!!」



フンと顔を逸した