「送る」 ぶっきらぼうに言って、あたしの首に腕をまわした 「ぐ、ぐぇっ!」 苦しっい… 「色気のねぇ声…」 「悪かったわね!!」 ひょいっと、来春の腕をすり抜けた 「1人でも帰れるから!!」 鞄をギュッと掴んだ ……だ、大丈夫… 「大丈夫…」 「バーカ、声震えてんだよ」 ゔ… 声に出てたか…… 来春は、あたしの横を歩く