「嘘はつかないよ!」


「どういうこと?私達会ったこと…ない…よ?」


「覚えてないのか…」


卓はポツリと呟いた


卓…本屋でぶつかったの覚えててくれたの?


私は何故か恥ずかしくて、覚えていないフリをした


「俺、実はさ、サッカーの試合で泉の中学に行った時、隣のコートでテニスしてる泉に一目惚れしてたんだ〜」


「え!嘘…」


「それから何度か本屋で見かけたけど、中学違うし、声かけられなかった」


「本屋で?」


「ぶつかっただろ?」


「そうだった?」


すっごい嬉しくて顔がニヤけちゃう


「覚えてろよ…」


「だって…」


ちゃんと覚えてるよ…