卓は真っ二つになった携帯を地面に投げつけた


「泉!行くぞ!」


卓は私の手を引き、この場から去るように帰っていった


「泉…何があった?」


ゆっくり歩きながら優しく聞いてくる


「うん…あのね…」


私は今朝、美樹から別れるように言われたこと、先輩達からされたことを全て卓に話した


「私は卓が好き…だから私が我慢すれば、卓と別れなくていいと思って…」


「バカだな…」


「だって…」


「他の奴等が何を言おうが俺の言葉を信じろ!何かされそうだったら俺を呼べ!俺には泉だけだから…我慢なんかしなくていい!」


「うん…」


ありがとう…卓…


今日の卓、凄くカッコ良かったよ