「いつ聞いても初々しいねぇ…。」
「空、お前黙れ。」
空の上から見える地上。
もうここから俺は、2度目の桜を見る。
雪乃…高校生、おめでとう。
そんな暗い顔をしないで?
笑顔で入学式にのぞんで。
俺は、見てるから。
高校生になってからは、日記帳に楽しいことを書いてほしい。
俺が死んでからの日記帳みたいに真っ黒に塗りつぶしたり、泣きながら書いたりしてほしくない。
1日中雪乃を見ている、ていうのは体力的に無理だから、いつも日記を楽しみにしてるよ。
覗き趣味なんて言った奴はボコす。
「そーいえば雪乃ちゃんって…。」
「なんだ?空。」
「美空と同じ学校だ。」

