雪乃にはきっと“夏目凪が交通事故にあったかもしれない。”という内容の電話があった。 俺は交通事故で死んだ。 だから、雪乃が焦らないわけがない。 それを利用してること…許して?雪乃。 「…はぁ…はぁ………どこ…?夏目君…どこぉ…。」 涙を目いっぱいに溜め、肩を上下にして呼吸する雪乃。 雪乃が足をとめたところに夏目凪はいない。 これだけの人の中から見つけるのは難しいだろう。 《由季ちゃん…夏目君…大丈夫だよね? …この世のどこを探してもいないなんてこと、ないよね?》