今にも泣き出しそうな春に、そろそろを呆れをきらし、帰ろうとした。
『由季くん!もう一度付き合ってくれないかな!?
由季くんが春の嫌いなところあるなら直すから…!』
『悪いけど、彼女いるから。』
べつに、春は可愛くないわけじゃあない。
ちんまりしてて、小動物系。
雪乃とはまた違う。
でも俺は、自分が思ってるより、雪乃を好きみたいだ。
春といても、トキメキっていうのがない。
『それは…あの人?』
『……そうだけど。』
そろそろ帰りたいと思っていたせいか、素っ気なく返す。
その返しに、春はさらに泣きそうな顔をした。
雪乃にメールをしたい。
[おやすみ]ていつもどおりに。
でも、できなかったんだ。
春が、泣き出すから。

