でもそれはやっぱり春だったみたいで。
なんともやっかいなことをしてくれた…と悪いが思う。
『ごめん。』
と言い、走り出した俺。
このとき俺が雪乃といたら、これはこれで、違う未来があっただろうか。
“あの場所”なんて知ったこっちゃーねぇ!
していうなら告白された道端か!?
イライラしながら走ってると、案の定というべきか、春はいた。
目をキラキラと潤ませ、子犬かのように、俺をみてた。
『アンタ、なにしてんの。』
『だ、だって…。』
『俺言ったよね?春の“だって”は俺は嫌い。』
『うっ………。』
春の“だって”は言いわけばっかり。
可愛いと思ったことがない。
雪乃の“だって”はいい。
理由があるし、たまに言いわけだから。
しょっちゅう言いわけされると、腹がたつ。

