ひょっこりくん



「ふぅ。やっぱり麦茶だな」


ひょっこりは妙に人間臭い。


「あの……ひょっこりさん?」


「ひょっこりさん!」


私が話しかけるとひょっこりは急に立ち上がった。


「な、何!?」


「ひょっこり“さん”だなんて……。ひょっこりくんでいいですよ。僕とミミさんの仲じゃないですかぁ」