雨が高校を卒業して、
進学か働くかして、

おれも大学を出て、
望んだ職について

そうだな、あと5.6年経って

その時雨がおれを
愛してくれていたなら

おれは

雨を迎えに行くつもりだった。

雨の家族にあいさつをして

雨が望むほうの国に住んで

雨にウエディングドレスを着せて

周囲に祝福されながら式をあげる。

新婚旅行は、
雨の好きなところへつれていく。

きっともっときれいになる雨を

写真に撮って、網膜に焼き付けて


そしてふたりで暮らす。


雨には料理の腕を上げてほしい。


おれは沢山働く。沢山の命を救う。