時々、弱い一面を垣間見た。 明るく強そうな 見た目やふるまいの裏に 驚くほど繊細で 脆弱な心を持った女だった。 どこまででも優しく、 他者のことばかり考えていた。 自分を蔑ろにする傾向にあった。 時に静かに泣き、震え、 うずくまる雨を 腕のなかに抱きながら、思った。 このかよわい生き物を守りたい、 守らなければと。 まるで、妹や娘のように思った。