「美由?さやか?」

私はつぶやいた。

だが、そこには誰もいなかった。 

ただの思い込みでしょうか。

それとも・・

―――何?

静かな図書室は時間が過ぎるのが早かった。

ここは私の居場所なんだろうか。

もう4時。

こんなになるならもう帰る方がまし?

なぜか図書室は音もしない。

私の世界になってしまった。

本に囲まれた世界。

ここは・・

とても素敵な場所だな。