会社を出てすぐ、気持ちを抑え切れず、彼女に切り出した。

「…さっき女性って、本当に友達なんですか?」

「…微妙なんです。専門の時に勤めてたパチンコ屋さんで、一緒に働いてた子なんですけど…波長が合わないって言うか、凄いしつこくて…」

「何かわかる気がする…凄い軽そうでしたね。男がどうのって言ってましたよ。…合コンとか行くんですか?」

「いえ…前に一度だけ、無理矢理連れて行かれて、トイレ行く振りして逃げちゃったんです」

「それで嘘つきか。…でも、合コン位、俺に話しても良かったんじゃないですか?」

「……彼女の誘いって普通の合コンじゃ無いんですよ。…卑猥な方の合コン」

「なるほどね。それでお願いしたんだ。少しスッキリしまいました。……サトくんってそこで知り合った人?」

「…元彼です。あ、そういえば、この前社長から聞いたんですけど~~~」

自然に話を逸らされ、それ以上は聞き出す事が出来なかった。

彼女の事を知りたいのに、一方的に話されてしまい、聞き出すきっかけを伺いながら話をした。