家に帰ると、ヒデが母さんとビールを飲んでいた。

「おかえり。相当噴いてたな?いくら勝ち?」

ヒデの言葉を聞きながら缶ビールを取り出し、ソファに座りながら答えた。

「12万」

「マジで!?あの短時間で凄くね?」

「しかも、投資が500円。玉が出て来なくてさ、ことみちゃんが直してくれて、サービス玉で大爆発」

「どんな確率だよ!マジで有り得ないだろ?つうか、この前、大島さんもマネージャーのサービス玉で単発当たったらしいけど、容赦無く消されたらしいぜ?」

「マジで!?ことみちゃんに聞いたら、打ってて良いって言ってたよ?しかも確変」

「バレたらクビかもな?あのマネージャー、マジで容赦無いから…」

「…金、返して来ようかな」

「返したら即クビだろうな?完全に他力本願だから、返したくなる気持ちわかるよ。超羨ましい…せめて飯くらい奢ってやりたくなるよな!絶対に来ないだろうけど…大島さん、今だに携帯番号教えて貰えて無くて、最近は帰りにコンビニの前で待ち伏せしてるらしいよ?犯罪だよな!」