ゆっくりと玄関に上がり込み、扉が閉まると同時に切り出した。
「ごめんね。急に来てさ…」
「ううん。…私も行こうと思ってたから」
「家に?」
「うん。…ちょっと用事あって」
「そうなんだ。あのさ…約束守れなくなったんだ。ごめんね。指切りしたのに…本当にごめん。俺、自分の事しか考えて無かったんだ。…夢にしちゃってごめんね。俺さ…あの…」
拳を強く握り締め、呆然とする彼女の目をジッと見つめた。
「好きだよ。ことみ。…でも、サヨナラ」
ハッキリと言い切った後、目頭が熱くなり、鼻の奥にツンとした刺激が走った。
顔を真っ赤にしながら小さく震える彼女。
涙がこぼれないうちに玄関を飛び出し、駐車場まで全力で走り出した。
車に乗り込んだ後、すぐに車を発進させ、逃げ出すように新しい家へ向かった。
彼女の事を考え無いようにしながら車を走らせ、新しい家の駐車場に着いた時、彼女に渡す筈だったプレゼントに気が付いた。
今更気付いたって遅過ぎる。
今更気付いたって、こんな物を渡しに行ける訳が無い。
荷物を運ぶ気力も無く、重い体を引き摺りながら家に入り、冷蔵庫に入れてあったビールを飲み干した。
「ごめんね。急に来てさ…」
「ううん。…私も行こうと思ってたから」
「家に?」
「うん。…ちょっと用事あって」
「そうなんだ。あのさ…約束守れなくなったんだ。ごめんね。指切りしたのに…本当にごめん。俺、自分の事しか考えて無かったんだ。…夢にしちゃってごめんね。俺さ…あの…」
拳を強く握り締め、呆然とする彼女の目をジッと見つめた。
「好きだよ。ことみ。…でも、サヨナラ」
ハッキリと言い切った後、目頭が熱くなり、鼻の奥にツンとした刺激が走った。
顔を真っ赤にしながら小さく震える彼女。
涙がこぼれないうちに玄関を飛び出し、駐車場まで全力で走り出した。
車に乗り込んだ後、すぐに車を発進させ、逃げ出すように新しい家へ向かった。
彼女の事を考え無いようにしながら車を走らせ、新しい家の駐車場に着いた時、彼女に渡す筈だったプレゼントに気が付いた。
今更気付いたって遅過ぎる。
今更気付いたって、こんな物を渡しに行ける訳が無い。
荷物を運ぶ気力も無く、重い体を引き摺りながら家に入り、冷蔵庫に入れてあったビールを飲み干した。

