ガサガサと獣道を必死に駆けた。

バサッと獣道が開けると。
目の前には、京の街並みが見渡せる所だった。月が大きく目の前にあり、京の街並みを優しく照らしていた。

「わぁ…綺麗…」


さっきの恐怖を忘れて月に見入っていた。


手頃に草木が生えた丘は、手入れが行き届いた様に綺麗だった。