「ちょっ!……なに!??」

離してくれないみたい。

諦めた私の頭に、渉がアゴを載せた。

付き合ってた頃、渉は、私の頭でアゴをカクカクさせてたな。



「俺と、付き合って」



「え?」

渉の匂いは、今も変わっていなかった。