「えっ!!?」

突然の言葉にココアをこぼしそうになる。

いつもと雰囲気が違う。

固まる私に、彼はニコッと笑った。



「ココア、すき?」



また、やられた。

動揺した自分が恥ずかしい。

そろそろ、潮時?



「……大好き」

「え?」

「ココア、大好き」


「……そぅ」

残念そうにハンバーガーをかじる、彼。




甘いココアが、じんわり効き始めた。