恋するキモチ

「だいぶ慣れてきたみたいだな」

後ろから声をかけられた成田は、そうだな、と頷いた。

「それにしても、ほんとに気に入ったんだな、お前」

その言葉に、思わず眉をひそめながら振り返ると、至って真面目な顔をした三井がそこにいた。

「相手も同じ警察官なら、お互いに仕事のことも理解しあえるし、本当に頑張ってみたらどうだ?」

珍しくお節介やきモードになっている三井に、成田は小さくため息をついた。