もっと一緒にいたいと思っていたからだったけど

彼の一言で残念な気持ちで言ってしまったんだ

「そうですね・・・そろそろ帰りましょう」

またナビゲーションに助けられながら何とか帰ってこれた

洋子さんはもう帰ってきていて

「1日ありがとうございます」と丁寧にお礼を言われた

私「いいえ、1日遅れの誕生日プレゼントです・・・」

後に続く言葉が言えなかった

いや、洋子さんの前では言ってはいけないような

無神経な人だと思われたくなかったのかもしれない

「私は楽しく過ごせませた・・・仕事を休んだ甲斐がありました」

洋子さんは「お仕事お休みになったんですか?わざわざ?」と

突っ込まれてしまった

「いえ、気分転換のつもりもあったし、プレゼントしたかったし・・」

最後まで自分の気持ちは今日は伝えられなかった

軽くお辞儀をして彼に

「また、連絡しても良いですか?」と聞いた

彼は少し驚き加減だったが「お待ちしています」と言った

それが、その一言だけでも嬉しかった

これから何かが彼との中で始まるのだろうか?

そんなことを思いながら家路に着いた