「お仕事はもう・・・?」私が聞くと

彼は頷いて「動くのが辛いからね、仕方ないよ」

まだ30歳といっても少し若そうに見える

はたから見たら同世代に見られてもおかしくない

きっと周りから見たら完全なデートなんだろうな?

そう考えるとちょっと嬉しくなった

少し食べては少し話して

たわいもない話をして数時間がたった

凄く早く感じたんだよね

そこで判ったのは、

・彼は誠実
・彼は優しい
・彼はイケメンだ(というか好みなタイプって事)
・自分はきっと自分よりも友人を大切にする
(これ、家に寄ってたときに花だらけだったもん)
 きっと友人に大切にされているんだなと思った
・約束は必ず守る

これくらいかなぁ・・・でも十分だった

私は、この彼の事を好きになっているのを認めてしまった

でも彼の命は後少しだ

私には耐えられえるだろうか

それよりも彼がどう思うかが最初なんだけど・・・

瞬く間に夕焼けが迫っていた

綺麗な緑が少し色をつけ始めた頃

彼は「そろそろ帰りましょうか?」と言った

「え?」はっとして出てきた言葉だった