「桜井君、ここ分かんない。」


「どれ?あ、ここ結構難しいよね。
ここは、この公式を使うといいよ。」


「え、どれ?」


隣に座っていた花梨が、肩が触れ合う位に寄ってきた。




ドクンッ!!




それと同時に、体が熱くなった。


「こっちの公式?」

①の公式を指さした。


「うっ…うん。そう」


上手く答えられない。