「副部長の撮る、人物像って素敵ですね。」


僕の撮った写真、数枚を後輩の新田(アラタ)が見てる。


「あれ?これだけ凄い気合い入ってないですか?」


新田が、一枚の写真を僕に見せた。


「どれ?」


その写真には、弾けんばかりの、花梨の笑顔が写っていた。

「あぁ…これね。
あんまり可愛く笑うから、思わず隠し撮りした。」


「へぇ…。でも、凄く可愛いですね。」

「まあな。」