「じゃあ、気をつけて帰れよ?」


ファミレスを出て、自転車に跨がって、水谷に声をかけた。

「有難う。公彦もな?」


お互い、家路を急いだ。




「ただいま。」


「公彦、遅かったのね?
こんな時間に出かけるから、お母さん心配したわ?」


キッチンから、母親が早足で、僕の傍に来た。


「心配かけて、ごめん。」


「ご飯出来てるから、手を洗ってらっしゃい。」


「うん…。着替えてくる。」


階段を上がって、自分の部屋に入った。