「凄く寂しそうだった。
学校が離れると、スケジュール合わないし、部活やってたら尚更だよな。
見てて、痛々しいっていうか…。
気の毒にも思える時が有るよ。」


実際は、そんなでもないけれど、もしかして……別れさすのは簡単なのかも知れない……。


そんな気持ちが、俺の心を支配した。


ズルイなんて思わない。


花梨の心を僕に向かせる…。


「そうか…。電話やメールだけだから、花梨の心の中まで、覗けないからな。」

「そうだな…。
僕だったら、彼女を自由にしてやるな。」