「う…そ?」


花梨の顔が、みるみる青ざめていく。


「だってさぁ、超お邪魔虫だろ?
いちいち僕達の間に割り込んでさぁ。
大人しくしてれば良かったものを…。

花梨、花梨て欝陶しい…。」


「もうやめてっ!酷過ぎる!」

両耳を塞いで、涙を零す。


「あの俊也って奴も、馴れ馴れしく花梨の髪触ってたろ?
図書館で…。」


「いつ…の話し…?」


俯いた顔を上げた。

「美香って子と、俊也と図書館で勉強した事有ったよね?
あの日だよ。」


涙を溜めた顔をした花梨を真っすぐ見た。