「何処から…だったの?」


絞り出す様な声で聞く。


「君の自宅からだよ。」


「何…で…そんな事…したの?」


「二人の暮らしに、邪魔だからに決まってるだろ?
そうだ…、君に教えてといてあげるよ。

高校の時、自殺した君の友達いたろ?」

「佐知…子?」


「そんな名前だったね。
その佐知子、死因は自殺だったね?
だけど、あれは自殺じゃないんだ。」


昔を振り返る様に、窓の外を見た。


「どういう事…?
佐知子の死について、何か知ってるの?」


「佐知子は……僕が殺したんだ…。」