バシンッ!



「やあ…っ!」


もう一度、花梨の頬を激しくぶった。


僕にぶたれたショックで、横たわったまま動かない。


君がいけないんだ…。


僕の愛を受け入れないから…。


ベッドから降りて、部屋の隅に有る木製のデスクの引き出しから紐を取り出して、ベッドに戻る。


涙で溢れかえる目で僕を見た。


その表情には、天使の様な微笑みは無く、恐怖感が満ち溢れていた。


「花梨…少し痛いけど我慢して?」


花梨の体に馬乗りになり、両手を掴んだ。