「僕は君が居てくれたら、それだけでいい。
二人の邪魔する奴は誰であっても、許さない!!」


「桜井君…恋愛だけじゃいけない。
家族も、友達も、勉強も大事だよ?」


力なく、花梨が呟く。


「どれだけ僕が、君を好きだか…愛してるか知ってる?」


ベッドを降りて、自分の鞄を持った。


「これを見て?
僕は、これだけ君を愛してる。」


鞄を逆さにして、中に入っている、膨大な量の花梨の写真を床に落とした。


「これ…全部…私?こんなに…?」


床一面に散らばる自分の写真に、絶句した。


「そう…全部君。
ずっと隠し撮りしてたんだ。
この写真を部屋の壁一面に貼って、毎日君と喋ってたんだよ?
綺麗に撮れてるだろ?」


「い…や……。」


そう言って、手で顔を覆った。