「じゃあ、気をつけて帰りなよ?
あ、やっぱり送ろうか?」


「いいよ、美香に俊也君。
すぐ駅だし。」


「や、でも俺送るか?もう遅いし…。」

「大丈夫だよ。それよりほら、早く帰らないと、余計遅くなっちゃうよ?」


「途中で痴漢とか遭ったら、すぐ電話しなよ?」


「分かってるって。じゃあね。」


「じゃあね。」


図書館から出て、すぐの所で美香って女と、俊也って男と花梨は別れた。


僕は、気付かれない様に花梨の後を付けた。