僕達は、普段誰も立ち入らない屋上に行った。


四階建ての校舎。


屋上から下までかなりある。


「なあに?花梨の事の相談て。」


「その事なんだけどさぁ……。」


僕の中には、嫉妬と憎悪しか無かった。

僕は、景色のよく見える端の方に行った。


自然と、佐知子も僕の方に来た。


「なに?ごめん。私行かないと…。」


「そうだね。花梨と約束が有ったんだよね?」


僕は、風景から佐知子に視線を移した。

「……桜井君?」