僕の中に薄汚い感情が湧き起こった。


花梨に対しての独占欲と、佐知子に対して邪魔だと感じる、欲と欲が合わさって僕の中から、噴き出そうとしていた。


僕達三人は、「桜井 公彦」に投票を済ませた。


そして、昼休み。


集計作業開始。


「これで、最後っす。」


後輩が、最後の一票を読んだ。


「やっぱ、桜井先輩の作品がグランプリですね。
良かったですもん。」


僕が撮った、花梨がグランプリに決まった。