「お前ら!!こんな裏切り者のこと信用すんなよ!?」


一通り話終えると、晋一さんの裏返った声が響いた。


「蓮は隆介さんを騙してたんだ!!本当だぜ?な?隆介さんに確認してもいい!!それに、今の総長は俺だろ?」


どうしてこうも次から次に、嘘が飛び出してくんのか…。

普通にいい人だと思ってたけど。


のんきに考えながら、俺は仲間の答えを待った。

どんな結果を選ぼうが、仲間を責めたりはしない。




ん?あれ?

アイツ…お嬢様が消えた。

さっきまで確かにそこにいたのに。


「蓮さんっ」


アイツを捜そうとした俺の視界に入ってきたのは圭介。


「俺は一生蓮さんについていきます!!」


「俺も!!」


「だいたい晋一さんのやり方には、いい加減嫌気がさしてたんすよねー」