「蓮さん…」


「今更何しにきた!!」


俺を遮るのはチームの奴ら。


コイツらは俺が裏切ったと思ってる。

だから、怒るのも道理だ。


でも俺がコイツらにできることなんて、もうほとんど何もない。


「悪ぃな…」


一人の肩をポンッと叩くと、言葉を詰まらせて複雑そうな顔をした。




「蓮さん!!そろそろ俺らに説明してください!!あの日のことっ」


「圭介…」


説明したところで、俺が役に立たなかった事実が消えることはないし。

全ての元凶は俺にある。


今更話すことに意味なんてあるのか?


一瞬考えた俺の後ろから、聞き覚えのある声がした。


「蓮様!!一人で抱え込まないでください!!皆様、蓮様を待ってたのですよ?」