「どうして蓮様は黙っているのです!?本当のことを伝えなくては!!蓮様が行かないなら、わたくしが行きしょうか!?」


息が切れる程、大声を出した。


「……お前なんかすぐやられるって」


「いいえ!!わたくし鍛えましたからっ」


シュッシュッと右手を出して、ボクシングの真似をしてみる。

わたくしは本気です!!




「ぶっ…お前今日よく怒るよな」


しかしなぜか、そこには笑顔の蓮様。


「そんなパンチじゃ蟻も潰せねぇぞ?もっと脇しめて、鋭く腕を出せ」


「はい…?」


「しかも、俺だって何もしてないわけじゃない。だからお前の世話役してんだ」


覚えてるか?と、続けた後……


「何でも礼はするって約束」


「もちろんですわ」