「カー…カー…」


カラスさんが赤いお空を飛んでいます。

パッと時計を見ると、夕方の5時を指していた。


「まだ5時ですか…」


ここへきてから、まだそれほど時間は経っていない。

はぁー…これからどうしましょうか。


することもなく、ただ座ってボーッとしていたそのとき。




「そろそろ帰るか?」


「れ、蓮様!?何でここが!?」


突然聞こえた声に、あたしの声はひっくり返った。


「何でって…お前いつもこの公園じゃん」


そ、そういえば…!!

いつの間にか、いつもの公園にきていましたわ!!


「そろそろ帰る時間かと思って」


5時!!

わたくしは小学生ですか!?


少しだけ…うれしいですけど。

でも……


「わ、わたくしは帰りませんっ」