【短】わたくし暴走族になります!!

「蓮様…わたくし鍛えたいのです」


下から目を潤ませて見られても…。


「だから分かったって」


お前が半端な気持ちで、族に入りたいわけじゃないってことは。


「悪いけどばあさん、コイツと二人にしてくんね?」


そう言ってばあさんを見ると、少し心配そうな顔をしたがすぐ……


「分かりました。何かあったらお呼びください」


静かに閉まったドアを黙って見つめるお嬢様。




「お前さ、何で暴走族になりたいんだ?ただ強くなりたいだけじゃねぇんだろ?」


俺の質問に、口をヘの字に結ぶ。


「言いたくねぇって?」


「蓮様こそ…暴走族ではない理由を教えてください…」